【えんやこーら】 ※ 毎週末更新 ※
《『えんやこーら』とは》 2011.3.11の震災後、「頑張れ」の言葉が被災された方々の心を痛めていたので、誰かの為に自分が尽くすという意味で「えんやこーら」と言葉を変えて活動しています。 有志小団体としては2011.11月に赤い羽根共同募金様から助成金をいただき、2013年4月まで活動していました。現在は個々で活動しておりますが、「復興の土台作る!」という志は変わりません。宜しくお願いします。 記事はコチラ → えんやこーら岩手支部記録(472)

2020年08月08日

神 降臨

昨日で一応法事が一通り終わった。
今日から諸々手続き変更などをしている。
皆さんから

「これからガクッと来るから気を付けて」

と心配されているが、今日に限っては11時〜16時まで何組もの弔問客や手続き関係の方・宅配業者さんがいらしたので、親子3人フル回転状態だった。
陸前高田からわざわざRっつぁん・Kさんも来てくれて(周りの方からの香典も一緒に持って来てくれた)本当に嬉しかったし、顔を見てお話出来た事で

土曜日だ

と身体が非日常のズレ≠リセットし

「お母さんが早く帰って来いってよ!」

とRっつぁん・Kさん宅に電話して呼び出されてから1週間なんだと気づいた。
衰弱してたのは分かっていたけど、あの時はまさか3日後に亡くなるだなんて思いもしてなかったな。

・・・と、いつまでも停まってはいけない。

実は昨日の葬儀で、父が仕組んだのではないかというハプニングがあったので、ブログを見に来てくれる皆様にお話します。

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火葬で父の勤めてた大学関係者・友人・釣り仲間など多くの方々が来るとの事で、母は朝8時から黒の着物の着付けをしてもらっていた。
弟のスマホに母から電話があり、弟が寝てる部屋に草履忘れて来たから持って来てくれとの事だった。
突然の事で母の精神状態が不安定になってる事は誰が見ても分かるので、弟も普段なら

「足袋も草履も何で用意しないまんま着物着るなんて言い出したの」

と言うところだが、素直に探して持って行った。
喪服の着物は着る機会があまりなかったので、ほぼほぼ新品の草履と足袋。
私と弟は『転ばなきゃいいなぁ』と心配していた。

昨日の記事に書いた通り、出棺の際に一度我が家の前を通過した。
本当なら父の愛車にも見送ってもらいたかったのだが、私が葬祭センターに置いてたので自宅+父の愛車での見送りは出来なかった。
その代わりに近くの公民館で先生と子供達が手を合わせて見送ってくれた、ありがとう。

火葬の出口で我ら親子3人が見送る事になってたのだが、なぜか6人に増えており、扉開きっぱなしで同じ方向向いてるとはいえ『密』となる。
両親の人間関係は実に広く、下は1歳から上は恐らく90歳近い人まで、新型コロナウィルス感染拡大の中100人近く来てたのではないかと思う程来てくれた。
ありがとうございます。
喪主である母はドシッとしていればいいのに、ウロウロ歩いては1人1人に話しかけて号泣していた。
その為にドライブスルー方式(?)のはずが、そこで滞ってしまっていた。
『やりたいようにやらせとくしかない』と我々は野放しにしていた。
思えばこれが後のハプニングへと繋がっていたのかもしれない・・・が、そんな事はこの時知る由もなかった。

父は9年半くらい癌と闘っていた。
薬もいろいろ飲んでいたので、骨がちゃんと残ってくれるか心配だった。
しかし骨となった父はビックリする程しっかり残っており、見た目と違って骨太だった事が分かった。
骨箱に入りきるかどうかというくらいの量で、しかも重かった(係の人も持った弟も言ってた)
父よ、私の骨も期待していいのか・・・? ← 「骨太で骨箱に入りきらないよ!」と笑ってもらいたい

葬祭センターに移動後、葬儀となった。
身内だけで行なってるのだが、それがかえって良かったのかもしれない。
和尚様がお経を唱え、焼香するよう言われて我々家族3人が立ち上がってすぐ

ベッ

という音がした。
何かが引っかかったか軋んだりしたんだろうと気にしなかったのだが、弟がなかなか前に進まない。
(ちなみに焼香順は 母→弟→私)
数秒時が止まった後、弟が急に予想外の動きをし、何かを椅子の下に放り投げた。

縦切りなす.jpeg
なすの縦切りみたいなものだった。

何が起きたのかと思った。
母がそれの上を踏んで

「いいから!」

と小声で弟に言われて察した。

喪服のシンデレラ 降臨 だと。
シンデレラの靴.jpeg

そう、立ち上がった途端、鼻緒と上の薄皮が土台部分から外れてしまったのである。

ぞうり.jpeg
  ↓
鼻緒+薄皮を引く
  ↓
縦切りなす.jpeg
(なすの縦切り)

明らかに足の長さが違うのだが、真顔でピョコピョコ歩く母の姿に、張ってた何かがぷつんと切れたようで、私はもう笑いをこらえるのに必死で涙が出て来た。
こういう時ってなぜ自分で自分を笑わせるような言葉が頭に出て来るのだろう。

こんなところにシンデレラがいる・・・
席戻ったら茄子が待ってる

こうなるともう主役は父でなく母が持って行く。
最前列の親戚・・・もしくは2列目までは見えてたであろう。

よく真顔(ただしマスクの下ではどんな顔してたかは不明)で焼香出来るなぁ〜

声を出して笑えない事がこんなに苦しいだなんて・・・
焼香が終わり、和尚様のお経が聞こえる中でも、こみあげて来る笑いに身体が震えて仕方なかった。
涙も滝のようにポロポロこぼれた。

葬儀も終え、自宅に戻って祭壇を作ってる時に伯母(迎え待ち)とこの話をしたら、最前列にいた伯母はそれを見て私と同じように笑いをこらえるのに必死だったと言っていた。
みんなが悲しくて沈んだ気持ちになっていたのを見た父からのサプライズハプニングだと私は思った。
ありがとう、父!
一生残る葬儀になったよ!

ちなみに百カ日法要までの予習法要(・・・と言ってたような記憶)も行ったので、薄皮シンデレラは2度和尚様や皆さまの目の前で焼香をした事も記事に残しておきますね。
posted by イワガタ at 21:47| 岩手 ☔| Comment(4) | 日記 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
全く同じことをやったことあります。しかも旦那の納骨の時です。
私はパンプスの底がいきなりはがれました。これは想像以上に歩きづらいですよ。
冠婚葬祭用の靴ってあんまり履かないからもう20年くらい前のやつだったんですよね。。
いやさすがお母さん、持ってますね。お父さんもナイス演出です。
お父さんたくさんの方に見送っていただけて、愛されてましたね。
Posted by のこのこ at 2020年08月09日 07:35
のこのこさん

コメントありがとうございます。
のこのこさんは旦那さんの納骨の時、パンプスでしたか…
ヒール部分じゃなく底が剥がれたんですか、和装・洋装の違いはあれど全く同じですなぁ。
従姉妹の結婚式で受付していた私のパンプスが魚のうろこのようにボロボロと細かく剥がれてきた話をしていた矢先のコレだったので笑いが止まりませんでした。
冠婚葬祭のハプニングは何でこうハイレベルな笑いになるんですかねぇ。

うちで預かってた子供達で、反抗期迎えた男の子がこらえきれなくなって涙を流していたのはもらい泣きしてしまいました。
彼にとっては初めて見る身近な人の死≠セったので、魂の抜けた父の姿は相当なショックだったと思います。
そのうち分かって来るであろう『一期一会』、大切にしてもらえたら父も喜ぶんじゃないかと思いましたね。
Posted by イワガタ/お返事です(_ _) at 2020年08月09日 11:04
まーうささん、こんにちは。

色々とお疲れ様でした。
ハプニングの件は、なすの写真を見た時点で想像がつきました。申し訳ないですが、笑ってしまいました。
お父様は、みんなに笑顔になってほしかったんでしょうね。
Posted by まりも at 2020年08月09日 15:54
まりもさん

コメントありがとうございます。
なすの画像を見て察する事が出来るのはさすがです。
大いに笑って下さい、その方が父も笑いポイントGETで喜ぶと思います。
靴の仕組みなんて普段意識する事なんかないんですけど、こういうハプニングあると考えてしまいますね。
それにしても、ヒールあったら溝にハマってしまって一皮残してむけるとか想像つくのですが、一体どうやったら平らなカーペットの上で靴底がはがれるのか、私には分かりませんわ。
Posted by イワガタ/お返事です(_ _) at 2020年08月09日 22:10
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